目黒寄生虫館(2)

カテゴリ:博物館  地域:東京


その1の続き


目黒寄生虫館 (28)

犬の心臓に帰省した
犬糸条虫
これほどの量の寄生虫にやられたらひとたまりもないだろう・・・


目黒寄生虫館 (29)

水田性皮膚炎

ムクドリなどに寄生するセルカリアが人間の皮膚を食い破ることによって起こる。
セルカリア自体は人間の体内では成虫になれないが、皮膚炎を引き起こす。
なんとも迷惑な話である。


目黒寄生虫館 (31)

日本海裂頭条虫

マス寿司を食べた結果、こいつに寄生られた。
便にちぎれた身体の一部が出てきたため発覚に至った。
自覚症状は一切無かったらしい。

サナダムシと言われればこういう形をイメージするが、
サナダムシは条虫など、ひも状の寄生虫の総称で、特定の寄生虫を指すものではないらしい。


目黒寄生虫館 (32)

サクラマスの筋肉に潜んでいる幼虫。
う~む・・・大きさにもよるが、マス寿司の中にいたら気づかずに食べてしまうかも・・・


目黒寄生虫館 (33)

アニサキス

主に魚介類に寄生する寄生虫。
人間の体内で成虫になることはないが、
アレルギー症状による激痛を引き起こす。


目黒寄生虫館 (34)

ミンククジラの胃に寄生したアニサキス
見た目のインパクトだとこいつが一番キツいかもしれない。


目黒寄生虫館 (35)

ツチクジラの胃に寄生した
クラシカウダ
こいつも人体の中を動き回るらしい。
取り除くには外科手術しかないそうだ。


目黒寄生虫館 (37)

パンクロフト糸状虫

フィラリアに引き起こされる症状。
陰嚢水腫といって、○○にリンパが溜まって驚く程腫れてしまう。
写真も展示してあったが、これが一番恐ろしかったかも・・・



目黒寄生虫館 (48)

有鉤条虫が寄生したことによって引き起こされた皮膚病。
皮下ではおびただしい数の幼虫が孵化している。



目黒寄生虫館 (47)

懐かしの
ぎょう虫検査シート
小学生の頃やった記憶がある。
今の子供たちもこれやってるの?


目黒寄生虫館 (49)

南アフリカには
ツェツェバエによって移される睡眠病というものがある。
この病気にかかると眠り続けて死ぬらしい。
ある意味では苦しまず、楽な死に方かもしれないが・・・


目黒寄生虫館 (38)

2階の一部のコーナーでは寄生虫の対策もきちんと紹介されていた。
淡水性の魚介類は
煮るか焼くかしたほうがよい。
ヤマメとかイワナは刺身も美味しいんだろうけどねぇ。


目黒寄生虫館 (39)

牛肉・豚肉は
よく火を通すことが第一。
ユッケとか美味しいが、何年か前に食中毒が出たせいで、
今では食べることができない。


目黒寄生虫館 (40)

生野菜はよく洗う

汚れがついているものを敬遠する人もいるが、
土がついているのはちゃんとした畑で作られた証拠。
イモムシがついていたりするのも新鮮な証拠。


目黒寄生虫館 (41)

ペットなどと遊んだあとや、食事の前にはよく手を洗う。
これも当たり前と言えば当たり前のこと。


目黒寄生虫館 (42)

皮膚からうつる寄生虫の流行地では水や土または昆虫などに注意する。
でもこれって限界ある気がする。例えば蚊が媒介する寄生虫など、
いくら虫除けしてもすべての蚊を防ぐことは不可能なのでは?


目黒寄生虫館 (43)

奥には寄生虫学の歴史が展示されてあった。
その歴史はかなり古く、平安時代の「医心方」には既に寄生虫に関する内容が記されてあった。
当時は寄生虫の被害に逢う人も今より多かったことだろう。


目黒寄生虫館 (45)目黒寄生虫館 (46)

寄生虫学の第一人者山口佐仲博士の研究ノート。
寄生虫に関する詳細なスケッチが特徴。
写真技術も今ほどではなかった時代、スケッチの能力は実は重要な能力だった。


目黒寄生虫館 (50)

奥には
ミュージアムショップがあり、
その手前では書籍のコーナーがあった。

この本は販売しているものではないが、
この中の一部はショップでも販売していた。


目黒寄生虫館 (51)目黒寄生虫館 (52)

人や動物に寄生する昆虫と、吸血する昆虫類とダニ類
先ほどの寄生虫よりサイズも大きく、見つけやすいものの、
こいつらはこいつらでタチが悪い。


目黒寄生虫館 (53)

ヒトヒフバエの寄生

体内にウジが寄生し、人肉を食い、成虫となって体外へ出ていく。
なんとも恐ろしいハエ。日本に生息していないのが幸いか・・・


目黒寄生虫館 (58)

最後に、この日の夕方にスーパーで
ぜんまいを見かけた。
もう完全にアニサキスを連想してしまったよ。
それくらいインパクトの強い展示だった。

というわけで、
目黒寄生虫館
先程も述べたが、決して広くない展示スペースのわりに、
ボリューム満点の内容で大満足だった。

カップルで来ている人も多かったが、
もしデートで来るなら、来るタイミングは考えよう。

内容がしっかりしすぎているため、あまりにもストレートすぎる展示内容なので、
食事の直前・直後には来ない方がいいかも(笑)



 店名 目黒寄生虫館
 住所 東京都目黒区下目黒4−1−1
 電話番号 03-3716-1264
 料金 無料
 営業時間 午前10時~午後5時
 定休日 月曜日(月曜が祝日の際は間近の平日)
 関連URL 公式HP



     

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