戦争遺跡とウサギの島 大久野島(1)

カテゴリ:廃墟・戦争遺跡動物スポット  地域:広島


広島県
大久野島
瀬戸内海に浮かぶその島は、
かつて地図からその存在を消されていた。

というのも、
第二次世界大戦中
ジュネーブ条約で禁止されていた
毒ガスの製造を行っていたため、
政府がその存在をもみ消したのだ。

敗戦後、米軍によって毒ガスは破棄されたが、
現在も
旧日本軍の遺構が残る。

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現在、
大久野島は休暇村となっており、
船で行くことができる。フェリーターミナルはものすごく小さい場所。
ちなみにフェリーターミナルまでは
忠海駅から徒歩1分。
三原駅からも25分くらいでアクセスできるので、
東京からは夜行バス+電車一本で行くことができる。



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大久野島行きの船
いくつかの島を経由する船。自動車も載せられる。


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わずか10分の短い船旅。
旧日本軍の遺構である、
発電所の跡が見えてきた。


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このトンネルも
旧日本軍時代のもの。
一度に攻められないように通路は狭くしてあるのだ。


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こちらが
発電所の遺構
毒ガス製造の要となっていたのだろう。


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現在では、本土からケーブルが伸びており、
この島の電気が送られている。


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60年以上放置された建物。
戦争遺跡ってやつはとても重厚だ。


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こちらも
軍関係の建物なのだろう。
完全にツタで覆われている。


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内部に入ってみた。
機械類は撤去され、ガランとしている。



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かなり天井が高い。
当時は
重厚な機械が並んでいたのだろう。


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脇に
小部屋があった。
当直室か操作室か。今では当時を知るものはない。


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ここの壁は
落書きで汚されていた。
上の方の落書きはわざわざ足場を持ってきて書いたのだろうか。


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反対側を眺めてみる。
本当に広い空間だ。


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この階段を登るのはちょっと怖かったので、パス。
廃墟ってやつはサビがすごい。


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横に長く大きな建物。
この島がいかに電気を必要としていたかが分かる。


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山側にもドアがあった。
当時は向こうに道があったのだろう。


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階段の上にも小部屋があった。
今思うと行っておけば良かったな・・・



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中部砲台跡

この島には
南部、中部、北部の3箇所に砲台が置かれていた。



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砲台の跡レンガで囲まれていた。
一度に攻め込まれないように工夫されていたのだろう。


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弾薬庫が立ち並ぶ。
レンガ造りで美しい建造物だ。


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レンガで作られた階段

上部は植物でいっぱいだった。


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階段上部から撮影。

完全なる逆光


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弾薬庫

ここに砲弾が置かれていたのだろう。


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弾薬庫の内部

白く美しい空間。


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弾薬庫の奥は内部でつながっていた。
なんだか美しい。


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一箇所が攻められても大丈夫なようになっているのだろうか。
内部は明るくなっている。


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夏だが、ここはかなり涼しかった。
地面が熱を逃がすのか。



その2へ続く